SOUL POWER
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司会/吉岡正晴(The Soul Searcher)
その名は、「SOUL POWER TOKYO なにわ SUMMIT 2007」。東京と大阪で行われるソウル・ミュージックをルーツに持つアーティストたちの壮大なイヴェントだ。ここに核となる鈴木雅之、村上てつや(ゴスペラーズ)、そして、TAKE(Skoop On Somebody、以下SOS)の3人が集まり、このイヴェントへの思い、ソウル・ミュージックへの思いを熱く語った。ひとつのソウルというキーワードのもとに集結した男たちだが、三者それぞれの違ったキャラクターが浮かび上がる。
 

三者三様
吉岡(司会):そもそも、マーチンさんとスクープ(SOS)とは、どれくらいになるんですか。どのあたりから、今回のこのプロジェクトにつながったのでしょうか。
鈴木:スクープ(SOS)とはもう何年だ? 6、7年だよね?
TAKE:はい。
鈴木:ゴスペラーズと一緒にステージを楽しんでみたり、スクープ(SOS)ともジョイントしてみたり、個々とはやってるんだけど、何か集大成でありながらも、そこからまた何かが広がるような、しかもブラック・ミュージックを凄く愛しているミュージシャン達を巻き込んだ形で何かやるっていう意味では、ゴスペラッツはとてもいい突破口になったかなって思う。例えばゴスペラーズにしてもそうだけど、一つの個々の集合体じゃない?そこでイヴェントをやるってことになると、誰かこう裏方さん的な仕事をしてもらわないと困るわけだし。そんな中で、ちょうどスクープ(SOS)とおれ自身のライヴのスタッフが一緒だったんだよ。俺の想いや村上のアイデアそしてTAKEの気持ちを確認した上で、動いてもらったんだ。ちょうどゴスペラッツのレコーディングの最中だったから、並行して動いてくれたスタッフたちに感謝している。
TAKE:マーチンさんっていう日本のソウル・ミュージックの歴史を作ってきた人がいて、それを世代を飛び越えて全うに受け継ぎながらも、新しい事をやってる村上リーダーとゴスペラーズがいて、で、僕たちも自分たちの立場・スタンスでブラック・ミュージックやってるっていう太いものがある。だから(今回のように)一緒にやっても、普通だったら似たようなジャンルをやるバンドだと変な話、妙にかぶったりとかぶつかりあったりだとかあるけど、それぞれが自分たちのスタイルの「スタイル・マスター」(自分たちのスタイルを守る達人)だから、凄く楽しい。ゴスペラッツこんな感じだ、ゴスペラーズこんな感じだ、じゃあ俺達の立ち位置はどんな感じだ、みたいなのを考えるだけでも凄い楽しい。
吉岡(司会):みんな三者三様ですよね、これらのグループは。

初体験
村上:俺はやっぱり二つのグループを同時にやるのは初めての経験で・・・。(笑) 
吉岡:二つのグループをまたいでいると。
村上:だって、ゴスペラッツというグループは結構なかなか凄い経験で、リハーサルからどういう風に味わっていけるのかなって。そういう意味では自分自身をドキュメントしていこうと思ってて・・・。
吉岡:やっぱり、ゴスペラッツのリハーサルの時も(顔を)塗ってるの?
一同:(笑)
村上:あれ結構痒いんだよ。(笑)
一同:(笑)
鈴木:何かただ経験できるってことはいいことなの。俺はちょうど1996年にラッツ&スターを再集結したとき、オープニング・アクトでソロ・シンガー鈴木雅之としてで出たんだ。
吉岡:マーチンさんがオープニング・アクト。
TAKE:あれは1時間越えてましたよね。
鈴木:うん。
村上:オープニング・アクトなのに1時間越えちゃったんだ。(笑)
鈴木:俺もソロのスタンスとグループのスタンスを、両方味わえたっていう意味ではいい経験になったし、面白かったからね。そういう意味じゃ村上にとってみれば、ゴスペラーズとゴスペラッツってのは、なんか96年の俺の経験とダブルところがあるんだよね。
吉岡:なるほど。やはり、一人二役? 
鈴木:そこはね、違った楽しみ方がある。グループとソロは全然別物。俺という人間は一緒なんだけど、やっぱり(出し物は)別物でしょ。ダブルキャスト的な、それがまたおもしろい。
吉岡:その時一人二役で得たものは今回村上さんに継承されるんでしょうか?
鈴木:うん。ただ、俺の場合は個人とグループだから、グループの良い部分とソロの良い部分ていうのを再確認する場所だったりしたわけだけどもね。
村上:僕の場合ゴスペラーズもグループ、ゴスペラッツもグループって同じなんだけどね。(笑)
一同:(笑)
村上:ぶっちゃけ何かかぶるよね。(笑)
吉岡:ゴスペラーズは塗らないでやるでしょ。
村上:でもそれ最大の禁じ手ですよね、ゴスペラーズ塗って出てくる。(笑)
一同:(笑)
村上:(観客は)何が起きたかって、ねぇ(笑)腰ぬかすよ。
TAKE:逆に塗ることで割り切れたりするんじゃない?
村上:そうそうそう、何て言うのかやっぱりラッツのスタイルっていうのは本当にぴしっとした型があるものだから、どこまでそれに近づけるか、そういう心持ちでいられるっていうのは、すごいシンプルには出来るんですよ。心の問題としてすごくシンプルには出来る。一方、ゴスペラーズはスタイルを持たないみたいな事を自分たちでも言ってきて、音楽のジャンル的な言葉でスタイルを言ったとしても、考え方としても、間口はかなり広いしいろいろやるし、そういう意味である種カメレオンなんですよね。だからこういうイヴェントの時には、じゃあゴスペラーズは何が一番おいしいのかみたいなことを、メンバーで考えなきゃいけないわけだから、そこの大変さと楽しさっていうのはなかなかね・・・。ふたつグループやるっていうのは今まで当然経験したことないことだから、より「ゴスペラーズって何?」っていう自分が、今回のイヴェントのステージングなどを作っていくことのヒントに間違いなくなると思うんですよ。この3日間のコンサートを通して、そこがすごく楽しい。そういう意味では本番もそうだけど、やっぱりリハーサルだよね。
吉岡:なるほど。

本番よりもリハーサル好き
村上:本番よりリハーサルの方が好きだからね、俺。
吉岡:あ、そうなんだ。(笑)
TAKE:俺は打ち上げが一番好きだけどね(笑)
吉岡:マーチンさんはどう?
TAKE:きっと打ち上げタイプですよ。(笑)
吉岡:リハ、打ち上げ?
鈴木:(俺は)その後のオフステージ! 
一同:(爆笑)
吉岡:なるほど(笑)
村上:俺は先出し班だから。(笑)先に脱ぐタイプ。(笑)
吉岡:じゃあ、村上さんなりに、ゴスペラーズの村上さんとゴスペラッツの村上さんっていうのはかなり自分の中ではイメージの違いができてるんですか?
村上:先にゴスペラッツの事を固めたんで。逆に言うと今回はメニュー的に、そこを反対側におきながらゴスペラーズのことを考えるって感じなんですけどね。今大体、出演者や楽曲が出そろってきた感じで、ここから一ヶ月でナニワ・エキスプレスという素晴らしいバンドと共にどれぐらい味を出せるかっていう感じかな。
TAKE:なにわSUMMITでご一緒するJAYE&SILKY(ジェイ&シルキー)さん、ソウル・ミュージック界で大先輩なんですけど、また濃い〜人達で、そういう味付けって言うか、何を全体にかけるのかってことも大事かも知れない。
村上:あの人達の場合はソースの上にソースをかけるみたいなもんだからね。(笑)

由来
吉岡:「SOUL POWER SUMMIT」という名称なんですが、SOUL SUMMITはマーチンさんで、SOUL POWERは村上さん、それを合体して「SOUL POWER SUMMIT」になったと聞いたのですが。
村上:「SUMMIT」っていう言葉は頭に必ず都市名が付くものだから、そこを使いわけることで、基本に置く言葉として、すごくいいなと。最初「SOUL POWER」って言葉はちょっとジェームス・ブラウンのイメージが強いからどうなんだろうって声もありながらも、それに2都市の名前を付けた「SUMMIT」にする事で、もうちょっと柔らかいイメージになる。こてこてのソウルというよりはもうちょっと広い意味でのソウルっていう聞こえ方になるかなって。まわりのスタッフの意見も採り入れながら、リハーサル・スタジオであぐらかきながら話したりして決めましたよ。(笑)
吉岡:じゃあ、最初は「SOUL SUMMIT」で話が始まったのですか?
村上:いや、言葉ありきではないね。何か「ソウル」って言葉を入れてとは決めたけど、逆にその「ソウル」っていうのが変な縛りになっちゃいけないっていうのがあった。「こんなのは『ソウル』じゃない」て意味で使うように、全国のソウル・バーで毎晩展開されている非常に了見の狭いソウル談義っていうのもあり得るわけで・・・。
吉岡:そうはしたくない?
村上:そうはしたくないわけで。この3組、三者三様でそこを保ちながら、聴いてくれる人にどうコミットメントしていくか、どうコミュニケーションとっていくかという点に本当に心と体をそれぞれ砕いてきたと思うんですよね。これが「ソウル」だって言っても、それが本当の「ソウル」になりうるのかっていう疑問、問題をそれぞれ克服していきたいと思うんですよ。
鈴木:実はさ、日本人特有のうんちく好きっていうところで、「ソウル」とは何ぞや的な話なんてどうだっていいんだよね。それよりもそこでどう感じられるかってことなんじゃないかな。気分がおもむくまま来てくれればいいんだよ。心の中でいかにそのお祭り騒ぎ的なものをみんなが楽しめるかってことが大事なんだよね。
村上:メディアで話してるわけじゃないからだけど、これ基本的にふざけてるんだっていう事だよね。良い意味でね。
吉岡:楽しんでると。
村上:それをなんか文字で読んだとしても余計判らなくなるかも知れないけどね。来た人が良い意味で抜けた楽しい時間として(イヴェントを)感じて貰えればいいんだよ。そこで僕らが「ソウルってなんぞや」なんてなってしまったらもう最悪だよね。(笑)
一同:(笑)
吉岡:勉強会じゃないからね。
村上:一所懸命コピーしましたみたいな話になっちゃったらね、よくないよ。そういうこととは真逆に楽しむソウル・ミュージックを売りにしたいなっていうのがありますけどね。
吉岡:楽しむソウルですね。じゃあ、イヴェントの概要的なことでいうと、理屈なく楽しむということで。
村上:そうですね。
吉岡:そこに理屈はいらないと。

 
 
 

先輩体質、後輩体質、仲間体質
村上:もともとなんというか、後輩体質って言うか、ゴスペラーズの中で一応リーダーだけど、自分は部活でいうと2年生ぐらいが一番良いと思ってるんですよ。
一同:(笑)
吉岡:中間の。(笑)
村上:2年生ぐらいで偉そうなことも言いながら実際の作業もやるみたいな、ずっとそういう人間だったんだ。なんか、表出るっていう人間でもなかったんだよ。
吉岡:でも傍目から観ると村上さんってリーダーっていう感じですよね。
村上:そういうことでもないですよ。ゴスペラッツのまわりでは指令が出てくるわけですよ。謎解きみたいな指令が。(笑)それを「こういうことかな」って考えながら作っていって本当にいいものが出来たら、あの時間は何物にも代え難い。
吉岡:今までそうやって司令が来るっていうのは皆無だったんですか?
村上:ない。僕ら今までプロデューサーっていたことないですから。ノー・プロデューサー。ずっとノー・プロデューサー。
吉岡:マーチンさんはその点、先輩体質ですか?
鈴木:先輩体質!(きっぱり)
一同:(爆笑)
吉岡:最初からリーダーですよね。学生時代から。
鈴木:そうだね。
村上:小学校からじゃない?
鈴木:小学校からだね。小学校からリーダー・先輩体質。でも、先輩体質だから、逆に後輩体質的なものもわかる。だから俺にとって年上の人っていうと小田(和正)さんとか大瀧(詠一)さんクラスになっちゃうでしょ。そういう時って心地よくいれる自分がいるの。それはずっと自分が先輩体質だからわかる。(笑)
一同:(笑)
鈴木:だからゴズペラッツの場合はいつも言ってたように「水戸黄門システム」っていうのが存在できるんだ。
村上:俺が最初にいってね、お客さんに声をかけて、ほらどうだっていう、まず進めるみたいな部分、途中からヒントが出て来るっていうかね・・・。
鈴木:それをとってもオフィシャルにしたのがゴスペラッツだったと思う。俺はそんな楽しみ方が好きなんだよね。スクープ(SOS)に対してもそうだった。付き合いとしては彼らがブレイクするちょっと前からかな。まわりのスタッフからTAKEたちのことはずっと聞いていたし凄く気になる存在だった。一緒にやってみたいなって思っている中で、ちょうどラジオの公開イヴェント(2000年)があってライヴをやろうって彼らを誘ったんだ。そこで「ソウルマン・ブラザーズ・バンド」って名乗ってR&Bしかやらないステージにしようって話したりして。どういうことがしたいとか探りあいを楽しんだりね。ただその時はワンナイト的なものでコアなマニアックなものをアピールするぐらいだった。だからこのゴスペラッツはそういう意味ではもっと広くアピールするような場所になって欲しい。だってそういう流れの中でピンポイントでみんなにアピール出来る場を作ろうと思ってもそうそう出来るものじゃない。これもやっぱり音楽の神様が導いてくれた運命なんだよね。
村上:マーチンさんいてくれないと、なかなか進まないですよ。ある意味、マーチンさんがリーダーシップとって軍団感だしながらね。先輩がいないとね。このニュアンスはちょっと女性には判らないかもしれないけど、まあ、「先輩感」て言い方でいいかもしれないですけど、それがあることでこのイヴェントの成功する予感って全然違うよね。音楽性とかまたそういったこととはちょっと違うもの。
吉岡:精神的なものですね。それこそまさに魂の部分のソウルですよね。

ソウル・システム
村上:そのシステムはソウルっぽいよね。ソウル・システム、あるよね。それこそジェームス・ブラウンのファミリーのような。そこがロックになると(内田)裕也さんになる。(笑)かなり固定化してますけどね。
吉岡:では、TAKEさんは先輩体質ですか、後輩体質ですか?
TAKE:俺は多分自由人体質じゃないかなあ?先輩ともうまくできるし・・・。
村上:面倒見いいっすからね。TAKEさん、本当に。サーフィン教えてくれたのTAKEさんですからね。(笑) 
TAKE:楽しかったね〜。鴨川行って、ローカル(地元の人)に怒られて、しょげて、二人で何食ったんだっけ?
村上:鰯(いわし)定食、食ったんですよ。
TAKE:俺はあじフライ定食、あじフライ定食だった。
吉岡:何、ローカルの人に怒られたって?
村上:俺が初心者だったから、海の中の掟とかね。怒られながらも全然やってたけどね。「かんけーねー」とかいって。それで定食屋入って各々食うもの頼む時に、「もつ煮」とか一品頼んで、俺にもくれるんですよ。その一品とかが俺には出来ないわけ、なんか。(笑)
一同:(笑)
吉岡:気づかい?
村上:そう、なんかしらないんだけどタケダ君の大人を感じるというか・・・。
一同:(笑)
吉岡:「もつ煮」の一品に見る友情か。(笑)
村上:お互い定食食べて、ビール一杯と、そこにひゅっと真ん中に一品を置ける。男同士で二人で飯食ってね、自分のだけだと寂しいじゃないですか。一個なんかシェア、欲しいですよね。
村上:この撮影来る前にちょっと小腹へったんでコンビニに寄ったんだけど、普段そんな時、俺はコロッケ一個食ってすっと出てきちゃうんだけど、今日はTAKEちゃんがいると思って、「唐揚げたこ焼き」っての買って「TAKEちゃん食べる?」って(笑)
TAKE:一品返し。(笑)
村上:思い出したわけですよ。あの時の「もつ煮」を。忘れもしないわけですよ。
TAKE:シェアのスピリット。(笑)
吉岡:じゃあ、先輩体質、後輩体質、TAKEさんは仲間体質かな。
TAKE:ですかね。祭りとか好きですね。
村上:俺は仲間体質じゃないんですよ。ものすごく一人ばっかりだから。
吉岡:人とあんまりつるまないんだ?
TAKE:さっきのマーチンさんの理論でいくとだからこそ仲間体質のことも判るし、俺は逆なんですよ。仲間体質だけど逆に一人でいたい人の気持ちも考えられて一緒にいるんですよ。
吉岡:いいですね、それ。
鈴木:だからそこに、一品つけるとか、そういう部分では共有しようって言う仲間意識的な体質ってあるでしょ。ただ俺の場合そういうのを共有するときに一品じゃなくて三品はつけるから。
一同:(爆笑)
鈴木:それは先輩体質だから。(笑)
一同:(笑)
鈴木:俺はそんなさコンビニのたこ焼きうんたらなんてのを持ってこようなんて気はさらさらもない。
一同:(笑)
鈴木:俺はどこそこの甘いもの屋の、手に入らないものを、ど〜んとここからあそこまで買ってきて(みんなに)配る、みたいな。そこがやっぱり違いかな?
一同:(大爆笑)
村上:面白い!
吉岡:最高に面白いですね、これ。先輩体質、後輩体質、仲間体質、それぞれみんな買ってくるもの違うんだ。それはこの3人のキャラの違いが出て最高でしたね。

ソウル・パワー
吉岡:ちょっと話を戻しまして、「SOUL POWER SUMMIT」では何が起こるんでしょうか?例えば観る人はどんなことを期待すれば良いんでしょうか?ちょっとありきたりな質問なんですが。それぞれ抱負とか意気込みみたいなものを一言ずつ頂ければ。
村上:まぁ、これから詰めなきゃいけないんですけど、単純に普通に考えてせっかく音楽の幹の部分を共有できるものをいっぱい持ってるシンガー、ミュージシャンが集まったので、そういう意味ではセッション的な要素はかなり期待して欲しいな、と。それがないんであれば、勿論それぞれのアーティストの一番良い部分っていうのが素直に出なければイヴェントとしての成功もないけれど。単純にやっぱり僕ら(お客さんの)時間を預かっているわけで、その時、7月16日(大阪公演)、7月26日、27日(東京公演)、その時、ここでしかないものをやることにこだわりたいと思いますね。ペラッツはね、ある意味非常に客観的に見ればすごく絡みづらいグループなんですよね。外部から入れない。塗ってない人は入れない。結構宇宙ですから、あそこは。(笑) 
吉岡:宇宙なんだ、なるほど。
村上:そこを一つ中心に置きながら・・・。
TAKE:間違いなくコアだね。
吉岡:TAKEさんはいかがですか?
TAKE:間違いなくやっぱりゴスペラッツっていう隕石みたいな強い衝動が3週間で結構出来上がってて、ものすごいその強さで、このイヴェントは滅多にできないイヴェントになると思うんですよ。普通考えつかないし。考えても、ここまで来るのに大変な事だったと思うし。そこに俺達が乗っからせていただくっていうことにまずはすごく感謝してますね。で、じゃあ自分たちの時間で何が見せられるのかっていうと、最大公約数的にみなさん持ってらっしゃると思うんですけど、ソウルのエロさみたいなものを見せたいですね。特にスクープ(SOS)はエロ番長にならんといけんかなって。それはどのアーティストも持っていることだけども、そうかな〜的にと今は漠然と考えてるんですけどね。
吉岡:いいですね、エロ番長って言うのは。
TAKE:その期間はね。
吉岡:じゃ、マーチンさん。
鈴木:エロ番長まできたら俺は美人局だな(笑)
一同:(笑)
吉岡:そういうことですか。(笑)
鈴木:おいしいトコ、総取り。和製マザーシップ・コネクション。(註、Pファンクのアルバム・タイトルのひとつ)
吉岡:じゃあ、和製ジョージ・クリントン?
鈴木:うん。
村上:ジョージ・クリントンは、おいしいよな〜。(笑) 
一同:(笑)
鈴木:後はねぇ、そこ自体が一つの何かソウル・パワーであってほしいってのがすごくある。出店とか、そういうもの含めて、そこではちょっと笑かして、ネタを仕込んでみたりっていう考えがあるんだよね。会場に来たその日1日楽しんで欲しいんだってところがすごくある。で、今回特にやっぱりゴスペラッツを立ち上げてみて、期間限定の活動でしょ。それと共にホームページも立ち上げてみて、立ち上げるまでに判ってたことでもあるんだけど、親がシャネルズ、ラッツのファンで、子どもがゴスペラーズのファンだっていうことがすごく多かったの。やっぱりそう考えたときに家族とか、もちろん、とても大切な人と、大切な時間を楽しんで欲しいっていうのがすごくあるじゃない?その中で家族や、親子の共通する話題が一つあるって今時なかなかないじゃない。それがその場に行ってイヴェント自体に参加して、共通の話題を持てたっていう時点でこれは結構すごいことなんじゃないのって改めて感じられるよね。
吉岡:まさに世代間の共通の話題。
鈴木:やる側だけじゃなくて、見る側もそういうことがあるだろうし。
吉岡:それはそれは大きいソウル・パワーですね。
鈴木:ほんと、大きなソウル・パワーだね。ちょっと手前味噌的な話になるんだけど、そんな中の誰かの娘の友達がスクープ(SOS)のファンだったりしてね。みんなリンクするんだよ。
吉岡:なるほど。

 
キーワード
吉岡:では、最後に一言ずつこのイヴェントにお願いします。
村上:お客さんも(顔を黒く)塗っていいんですよ。
一同:(笑)
吉岡:「お客さんも塗っていいんですよ」と。わかりやすいですね! TAKEさんは?
TAKE:そうですね。すべてはステージ・セットだったりもしますが。何よりもお客さんが一番大事だから、(ライヴは)お客さんが作るものだから、そういう意味では観るっていう感覚よりも「一歩前へ」って感じかな。一歩前へ出て、参加してって感じ。
村上:明大ラグビー部か?(笑)
一同:(笑)
吉岡:なるほど、「一歩前へ」ですね。マーチンさんは?
鈴木:俺はね、シャネルズでデビューして最初のツアー・パンフレットの1ページ目に書いてあった言葉が、この「SOUL POWER SUMMIT」へのメッセージかなって感じてるんだ。それは、「メイクの下の黒いアメリカ」っていうタイトルだった。だからそんな気分で参加してもらえればね。参加してるアーティスト、参加してるオーディエンス、みんな、そんな気分でいて欲しいの。そんなイヴェントになる気がしてる。
吉岡:みなさん最後に決まりましたね。「メイクの下の黒いアメリカ」「一歩前へ」「お客さんも塗っていい」。それが、このイヴェントを楽しむ、キーワードですね。ありがとうございました。
※SOUL POWER TOKYO/NANIWA SUMMIT 2006 パンフレットより転載
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